ハローへっきーでーす!今日は3Dプリンターに欠かせない材料のひとつ、
PLAフィラメントをレビューしていくよ!
↑Nature3Dさんの販売サイトはこちら↑
ちなみに今回は試作品のピンクバージョンを使っています!
今現在↑公式サイトでは白しか販売されていないようなのでご注意ください!
LFY3Mって?
Nature3Dさんが販売している高性能なPLAフィラメントだよ!
一般的なPLAフィラメントと何が違うかというと…
と、いいことずくめのスーパーフィラメントだ!
3Dプリンターの代表的なフィラメントの種類にABSというのがあって、丈夫で熱にも強くて削ってよし接着してよしの便利な奴なんだけど、
っていう割とヤバめな問題を抱えていて、ものづくりには向いてたもののあんまり使いたくない困った奴だったんだ!
LFY3Mは、柔軟性以外はABSのいい所を全部もってるといっていい
まさに救世主的なフィラメントなのだっ( ˘ω˘)
早速プリントしてみよう!
それじゃ早速プリントしてみよう!
今日使うのはFlashForge社のAdventurer3という普及帯の名作プリンターだよ!
最初の1台で迷ったらとりあえずこれかクホリアを買っておけば間違いない!
セッティング
| 推奨設定 | 今回の設定 |
---|---|---|
射出温度 | 210~230℃ | 225℃ |
ベッドの温度 | 40℃ | 50℃ |
LFY3Mの設定の特徴は、一般的なPLAより射出温度が高いこと!
今回は230℃から試してみて、少し垂れが気になったので温度を下げたものの、今度は射出が掠れることがあったため、225℃に落ち着いたよ!
ベッド温度も40℃だと定着しないことがあったため、50℃に上げたよ!
あとは全部FlashForgeの標準設定のまま!
なお、へっきーのAdventurer3はベッドのシートを3M製のツルツルシートに、ノズルを0.4mmにカスタムしているので、一般的なノズル経0.5mmのプリンターや標準のadventurer3にはそのまま流用できないかも!気をつけて!
実際プリントしてみたよ
まずプリントしたのはThingivirthで有名なテストピースCTRLVTEST!
左のピンク色がLFY3M、右のグレーがFlashForgeの推奨PLAフィラメント”MODERA"で、それぞれ温度以外は同じ設定でプリントしたよ!
どちらも一世代前には考えられないくらいキレイに出力されているね!
でも、よく見るとLFY3Mのほうが糸引きやゴミが少ないし、造形の乱れも少ないかな?
特にピラミッド系の頂点は、高温の方が潰れやすいはずなのに温度が低いMODERAよりきちんと出力されていて驚き!
反りやすい?
次に出力したのは女児重工さんの鳥居クッキー型!
ここでは左がMODERA、右がLFY3Mになっています。
やはりLFY3Mのキレのよさが光る!
MODERAも十分優秀なのですが、ヘッドの移動方向に垂れが出てしまっていますね。
しかし、ここで4枚目の写真を注意して見てみてください。
きれいに出力されたと思っていた右のLFY3Mなのですが、よく見ると端がベッドがから剥がれて反ってしまっています。
シートがつるつるなので剥がれやすいのも要因の1つですが、同じ環境で出力したMODERAは水平なままなので、ここはちょっと差がありそうです。
ラフトは非推奨
さらに詳しく調べるため、複雑な形状をプリントしてみます。現在制作中のへっきーちゃんドールの頭です( ˘ω˘)
ここで気づいた人は3Dプリンターマニアかも!?実はベッドプレートがさっきまで使っていた3Mのつるつるプレートではなく、FlashForge純正のざらざらシートになっています。
反りやすい大きな造形をする場合、ベッドに定着しやすくなるよう”ラフト”と呼ばれる接地用のベースをプリントしてからその上に造形するのが一般的なのですが、LFY3Mは基本的にラフトの使用を推奨していないようです。
そのせいなのか、3Mシート上では何度やっても造形がうまくいきませんでした。どうもラフトの平面を塗りつぶしている間にヘッドにフィラメントが詰まって掠れはじめ、うまく射出されなかった余りのフィラメントがゴミとなって溜まり、どこかで造形物をひっかけて倒してしまうようです。(これは左奥のサポートが破壊されていたので見かねて停止しました)
最終的には接地強度の高いflashforge製のベッドを使い、ラフトなしでなんとか出力することができました。
左が3M製シートでラフトを使って出力したMODERA
右がFlashForge製シートでラフトなしで出力したLFY3Mです。
基本的にPLAでラフトを使うと非常に安定した出力が可能なのですが、LFY3Mがうまく行かなかったのは意外でした。
LFY3Mの頭の中を見てみると、サポートが盛大にモジャっています。
ここで重要なのは、ベッドから生えたサポートは無事で、モデルの内部のサポートが壊れていることです。
どうもラフトのような印刷物の上にサポートをつくる時壊れやすい…?へっきーにはこれ以上のことはよくわからぬ( ˘ω˘)
ただ、サポートが崩壊しても無事に造形仕切っている性能が地味にヤバい。
かすれやすい?
これはベッドに設置していたプリント面です。
FlashForgeのシートの定着力が強力すぎて、ベッドから剥がすときに一部を持っていかれてしまいました。(これが嫌で3Mのシートに貼り替えています)
シートの定着力のせいもありますが、やはりちょっと平面を埋めるときにフィラメントがかすれてしまって積層がスカスカになってしまうことがあるようです。
CTRLVTESTは綺麗な平面ができているので、うちの環境では塗りつぶし平面が一定以上あると発生するのかもしれません。
色が変わる?
これは写真だとお伝えしづらいのですが、うちで出力したものは積層の方向で色が違って見えます。
左の頭は積層面を横からみており、フィラメントの色に近い強めのピンク色です。
右のCTRLCTESTは積層面を真上からみており、なんか薄桃色っぽいです。
それぞれ角度を買えると色が積層の面に応じて変わってくるのです。不思議~( ˘ω˘)
切削するとどうなるか、後で試してみないとな…。
色の好み?
これは個人の感想ですが、ドールに使えたらいいなーと思っていたへっきー的にはちょっとピンク色すぎるかも?
まあこういうピンク色のドールもいますが、かなり特殊なクリーチャー系になってしまう…悪魔っ子にはむしろありか?
きれいな色ではあるので、ピンクとしてグッズ制作とかには全然使えると思うよ!
高い造形力!
いよいよお待ちかね、LFY3Mの高い造形力を見るがいい!!
ディスってから褒めていくスタイル!!
3Dプリンターの最も苦手とする球のオーバーハング!
プリンターとフィラメントのおおざっぱな性能を見るのに一番適した部分です。
ベッドに接地していた一番荒れる面の造形、左がMODERA、右がLFY3Mです。
もげてしまったとはいえ、LFY3Mの方が水平に近い面がより綺麗にまとまっています!
このオーバーハングでの安定性はマジすごい…サポート設計もこれを見込んで減らしていけそうです!
細かい部分では、耳の造形も底面の荒れ方がかなり違いますね。
MODERAも健闘していますが、多少収縮によるうねりがでてしまっています。
LFY3Mは反りやすい収縮の大きいフィラメントだと思っていたのですが…面同士の結合がしっかりしているので反りがうねりのように出たりはしないとかなのかなあ?
ともかくベッドから剥がれさえしなければ、とても安定した造形ができるようです!
接着しやすい!
そこらへんに売ってる普通の接着剤で強力にくっつくぞ!!
一般的なPLA素材は普通の接着剤じゃくっつかないんだ!
一応↑こういう接着剤を使えばくっつけられるんだけど、フルフェイスのガスマスクをしたほうが安心な感じのヤバい物質で、取り扱いも慣れが必要なのでご家庭で使うのはオススメはできないぞ!
ちなみに3Dプリントパーツ同士の接着についてはid.artsさんの↓記事がとっても詳しいよ!
熱に強い!
特殊な後加工をすると140℃までの熱に耐えるぞ!
特殊と言っても100℃のオーブンで加熱するだけ!
熱湯だってへっちゃらさ!ラッコのオリジナルプリン型を作って蒸しプリンもできちゃうぞ!!
特殊加工しないと普通のPLAと同じように溶けるから気をつけろ!
なお朝食のパンを焼いているオーブンとかでやるのはちょっと考えたほうがいいかも…PLAフィラメントは植物由来の成分でできているからスカルピーとか焼くのよりは全然マシなはずだけど…( ˘ω˘)
詳しくは↓のNature3Dさんの記事を読んでみて!
他と比べてどうなの?
そんな最強感のあるLFY3Mだけど、やっぱりお値段はそれなりにしてしまうんだ…今へっきーが使ったことのあるフィラメントをざっくり比較してみると、
って感じになるよ!右に行くほど強い!(へっきー感覚です)
ちなみにLFY3Mはリール付きだと一番お高くなるんだけど、
こちらでリールの3Dデータが配布されているのでリフィルを買えばコスパよし!
詰替えは簡単だし、とってもエコでラッコも安心さ(:ᘌꇤ⁐ꃳつ!
欲を言えば500gでもうちょっとお安くなるといいんだけど…( ˘ω˘)
Amazonの適当な安いPLA
安いPLAはAmazonで買える適当な奴!もっと安いのもあるけど、聞いたこともないようなのとか2500円を下回ると不良率が半端なくなってきて最悪プリンターがぶっ壊れるのでやめておいたほうが無難だね!
送料無料で翌日届くのと湯水のように使えるのだけが利点だよ!
FlashForge MODERA
MODERAはへっきーの使っているプリンターの製造元でもあるFlashForgeが最近造形用にリリースした新作フィラメント!
500gで3000円に送料までかかるので今現在の値段はLFY3Mと大差ないんだけど、1kgリールの販売予定があるようで価格的にはかなりお得になったよ!当然Adventurer3への取り付けもピッタリなので、ユーザーはリールをゲットするために1つ買ってみるのもオススメだよ!
秋葉原の千石電商さんで在庫販売されているので、お近くの方は送料がケチれるぞ!
Qholiaフィラメント
元祖強いPLA!高級3Dプリンターを持っているならこれ1択の最強フィラメント!!
なんだけど、へっきーの使っているAdventurer3は小型で精度も低いのでここまで必要ないんじゃ…( ˘ω˘)
なお、今手元に出力品がないので接着と耐熱は試してないよ!
レビューを書いて無料でゲット!
最後に、今回のフィラメントはNature3Dさんの
「レビューを書くとフィラメントを無料配布」
企画で頂いたものなんだ!
一気にうさんくさくなったけど、LFY3Mは普通にへっきーが前から愛用していたフィラメントなんで安心してくれよな!そしてLFY3Mが売れても下のamazon広告と違ってへっきーには1円も入らないぞ!
こんな方にオススメ!!
多少お高くても造形力重視のPLAフィラメントを探している、耐熱のアイテムをABSより綺麗に安全に作りたい、普通の接着剤でくっつけたい!そんなわがままPLAをお探しのファンなら!
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