これが最強のFDMプリンター『Bambu X1』だ!!
2024年2月現在、FDM形式の3DプリンターはBambuとその他みたいになっています。トラブルを買うのが目的でなければ、なんとかしてBambuを選んだほうがいいでしょう。
2022年6月突如としてKickstarterに登場し、あまりにも盛りすぎのスペックの割に激安な値段で全世界を疑心暗鬼の渦に叩き込んだ挙げ句日本への発送不可だったため日本では全く話題にならなかったがマジでちゃんと送られてきたしマジで最強だったCoreXY式3Dプリンター、それがBambuLabのX1だ!
この記事ではX1の購入を迷っている人向けに、BambuX1Cを約8ヶ月使用した感想を書いていくぞ!
なお、今現在まだ消耗品が買えないっぽいのでマニア以外は購入を控えたほうが賢明!
国内流通も始まったので安心して使えるぞ!
BambuX1ここが辛い
まずはみんな大好き地獄要素から書いていくぞ!
- 謎のクラウドベース
- BambuクラウドサーバーにモデルをアップしないとWifiでプリントできない
- SDカードにWifi経由で保存できなくもないが…
- SDカードに保存して運用も不可能ではないが…
- 標準シートが脆すぎる
- ちょっと丈夫なミルクレープくらいの強度
- テープはがしカッター使おうものならマッハで穴があく
- 標準付属のスクレーパーで丁寧にはがすかPEI使おう
- ノズル交換が不穏
- ケーブル細すぎるしピンもむき出しなんだがこれ何回交換できる…?
- FlashForge感覚でプリントごとに付け替えとか考えない方がいい
- AIが挙動不審
- 印刷失敗は9割止めてくれるが、普通の印刷も3割止めてくる
- 強度は3段階に調節可能だが、止まるときは止まる…オフにしよう!
- 部屋の明るさやフィラメントの色が関係している…?
- 専用スライサーが独特
- クラウドにアップ以外想定されてない感つらい
- サードパーティーのSimplify3Dが対応してるぞ
- フィラメントホルダーの位置が悪い
- フラットデザインと見せかけてめっちゃ後ろでっぱるやんけ…AMS買おう
- 本体後ろの穴からノズル清掃ゴミがめっちゃ散らばる
- どうしてこうなった???地面にアイテム落とすと一定時間で消える国の住人か????
BabmuX1ここがすごい
ベッド調整という概念がない!
3Dプリンターの熟練度の見せ所といえばベッドのZ軸調整だが、正直人間のやる作業ではなかった。
BambuX1は細かいことよくわからんけどマジでベッド調整という概念がなくなった。
プリント開始するだけでこの道10年の3Dプリンター職人がレベリングしたような完璧なレベリングで全面プリントされます。
神。
BambuX1を買う理由があるとすればこの一点だと思います。
3Dプリンターの購入目的が3Dプリントの人はぜひBambuX1を買ってください。
ただ、人間が全く介在しなくなったので、壊れたときどうなるのか不安ではある。
でももう壊れたら修理とか買い直しとかでいいんじゃないかな。家電に一歩近づいた!
割と早い!
レベリングに7分くらい固定でかかるので小さいもののプリント時間はそこまで早くないのですが、旧式と比べたら3倍くらい早いのかもしれません。(0.2mm積層の3DBenchyで17分くらい)
あとは昔2倍かかっていた積層厚0.2mmと0.1mmのプリント時間が大差なくなるので、試作とかなんだかんだで助かっています。
ただ、速度を売りにしたプリンターもたくさん出ているので速度に関してはもうCoreXYならなんでもいいんじゃないと思います。
フルカラープリントできる!
廉価版を買ったのでへっきーにはよくわかりません。
ただ、フルカラープリントに挑戦したらフィラメント交換時にでる廃棄フィラメントがプリント品よりうず高く積み上がってブチキレてるおもしろ外人の動画は見た。
シングルヘッドの切り替えだけでフルカラープリントは無茶やろ。
印刷が失敗すると自動停止する!
カメラ搭載機だけの機能ですが、AIの画像判定によりモジャを検出し印刷を止めてくれます。
ただ、そもそもほぼモジャらないプリンターなのと、誤停止が多いためへっきーはオフにしています。
もうモジャ1グランプリには応募できそうにない…すまんな( ˘ω˘)
ノズルを勝手に清掃してくれる!
カラーチェンジシステムの恩恵で、フィラメント交換や印刷開始時のノズルクリーニングが自動化されています。
おかげで購入以来綿棒でノズルをクリーニングする作業から開放されました。
フィラメント交換後に色が混じらないよう一定量押し出す作業も自動です。
同じフィラメントでも容赦なく一定量捨てられますが。
X1とX1C、どっちを買う?違いは?
X1 | X1Combo | |
AMS | - | ○ |
カメラ | - | ○ |
追加ファン | - | ○ |
本体素材 | ABS? | カーボン? |
価格 | 209000円 | 249000円 |
AMS以外はあったほうがいいと思うし、取り付け結構面倒だから今から買うならフルセットがおすすめだけど、国内だと4万円差か!盛ったな~
AMSも、標準のフィラメントホルダーの位置がヤバいのと本体がめちゃくちゃ揺れるため、重しも兼ねてあったほうがいいと思います。
へっきーがAMS無しにしたのは単純にキックスターターの激安フルセットが埋まっていたからじゃ…。
廉価版もあるぞ『P1P』
Liderと外壁がなくなった廉価版もある。
検証動画を見る感じ、Liderはレベリングには使われてなくて、根本的な使い勝手は変わらなそう…?
もしベッド調整の仕様が上位機種と同じだとすれば、プリント素材と求めるクオリティ次第ではP1Pもありかも?
購入時の必須オプション
とにかくTexturedPEIシートを買って!
なんでこれ標準じゃないのか意味わからんくらい使い勝手いい。
ていうか標準シートが脆すぎるんじゃ…標準使うときは常に予備3枚くらいあったほうがいい。
あとは使う素材によって、シートとかノズルとか専用のりとかお好みで。
PEI以外を使うならスクレーパーもあったほうがいいかも?
お値段20.9万円~
国内ストアでX1Cのお値段が209000円!
海外から輸入代行で購入する場合、
X1C $1,199.00 USD 約16万円
X1フルセット $1,449.00 USD 約19万3000円
代行料金は送料とあわせてだいたい2万円前後なので、国内ストアは手数料3万円乗るかんじだね!
技適とかあるし初期不良サポートとか考えると、国内で買ったほうが発送も早いしいいかも?
BambuX1は『買い』?
経費ならマッハで買おう!
今現在30万以下で買えるへっきーが唯一仕事で使いたい3Dプリンターだ!
趣味で使う人はCreality k1のレビューを待ってみてもいいかも!
似たようなスペックで半額以下なのは魅力的!
ただ、3Dプリンターの真価はノズル交換するまで使ってみないとわからないからね…
これからプリンターを買う人は、とにかく
- ベッドレベリング不要
- CoreXY
- ワンタッチノズル交換
の3点に気をつけて選んでみて!
なおベッドレベリング不要ってだいたいの3Dプリンターに書いてあるけど今のところBambuX1以外本当だったのみたことないんで、実際にショールームで自分の目で確かめることが大事だよ。
美容機器と3Dプリンターのスペック表記はポエム
10年以上3Dプリンターに煮え湯を飲まされ続けてきたへっきーからの遺言でした!
今はBambuちゃんと幸せにやってるよ!円安さえなければほんとなあ…。