原型師の下僕と一緒にVtuberしてるへっきーちゃんです!
3Dプリンター黎明期から煮え湯を飲まされ続けてきた者として、現在最強のコンシューマ向けにゅるにゅるプリンターBambuLabの『Bambu』シリーズを紹介するよ!
なおへっきーはX1Cしか持ってないので他はスペックと評判みた妄想だから鵜呑みにするなよ!
スペック比較

選定の基準になるのは
・造形サイズ
・設置サイズ
・プリント可能なフィラメント素材
・予算
あたりになると思う。次項で詳しく見ていこう!
プリンター選びに重要な素材について

機種選定で一番大事なのはフィラメント(素材)!
よくわからない人は代表的なPLAとABSだけとりあえず覚えて、あとは↑のガイドを見ながら想像しよう!
主に影響があるのは靭性・熱変形温度・筐体の必要性あたりだけど、結果としてプリント難易度に大きな差がでてくるぞ!
原型師目線から言うと、
- PLAは硬すぎてナイフ通らないけど取り扱いが楽
- ABSは熱に強く丈夫でプラモに近いが換気しないとしぬ
ってかんじだぞ!もちろんPLAも換気はしろよ!
活性炭エアフィルターは抗菌便座くらいの存在だと思ってる。
PLAしか印刷しない&低予算
耐熱温度や曲げ強度、加工性がクソ雑魚だが最安のPLA素材しかプリント予定がない、3Dモデルの形状チェックにしか使わないとか使用目的がはっきりしてるお友達はこれ!
造形品質はぱっとみ高級機と大差ないぞ!
なお写真はスタイリッシュだがフィラメント置き場が必要なことに注意。
たまに段ボールかぶせたら上位機種と同じみたいな記事あるけど、ファンがついてる機器を覆うと最悪燃えるぞ!焚き火可能な河原とかで自己責任でやろうな!
Bambu A1 mini (25000円~)

タイムセールで頭おかしい値段になっていたが10分で売り切れた。
Bambu最廉価モデルだが開けて即使えてメンテナンスフリーの異常体験は上位機種と変わらず。
なんなら上位機種よりノズル交換は楽。
コンパクトさゆえのビルドプレートの安さも魅力。
フィラメントゴミを周囲に撒き散らすのだけ頭おかしいがゴミを集めるカスタマイズパーツが公式モデルシェアサービスことMakerWorldで有志によってリリースされているので速攻で作ろう。
poopとA1とかで検索すれば出るぞ。
PLAしか使わなくてサイズに満足できるならとりあえず買って損はない!
迷ったらこれ◎
Bambu A1 (51800円~)

miniの値段がヤバすぎてちょっと影が薄いが上位機種と同じ造形範囲でレールも2本になって安定感増してる。3Dプリンター筐体は重いほうが強い。
あとマルチカラー対応のAMSlite付属モデルのお買い得感がminiより高い。
しかしAMSliteの置き場所めっちゃ邪魔そうだしマルチカラーまでやるならP1SでAMS買ったほうがいいと思う。
PLAでちょっと大きめのものを作る予定があるならこっち。
低予算だが大きめ希望なら○
色々やってみたいお友達向け
良いところも悪いところもグレードアップ!
良いところ
- AMSに対応
- 使える素材の幅が広い
悪いところ
- メンテ難易度が上がる(ノズル交換にある程度の器用さと忍耐力が必要)
- クールな箱型に見えるがAMSを購入しないと背面にフィラメントを設置することになるため実は設置スペースに+20cmくらい奥行きが必要だし、なんなら棚とかに設置する場合正面向きで運用できない…横向きで設置する場合スペースが筐体サイズの倍くらい必要
- フィラメントゴミを背面に撒き散らす狂気の仕様なので有志によってリリースされているゴミを集めるカスタマイズパーツの作成が必要
- この仕様のためゴミの捨て方によって設置スペースが後ろや横や下に+10cmほど余分に必要
- 手を加える余地がないため人力で解決できることがほぼない
実際使ってる分文句が多くなるね!
Bambu P1S (89000円~)

廉価版X1。LiderセンサーがないくらいでほとんどX1なのでちょっと予算に余裕があって色々やってみたいならA1よりこちらがオススメ。
買うなら絶対にAMSセットのComboモデルにすること!
後からAMSを買おうとしても値引きはほぼない!
不要ならメルカリで売ろう!
乾燥機能付きのAMS2セットモデルも出たが割引率大した事ないので、乾燥必須のフィラメントを常用する予定がなければAMSでいいと思うよ。
へっきーはキックスターターで激安でX1C手に入れたんだけど、今の値段ならP1Sで妥協してると思う。実際どんくらい違うんすかね?
とりあえずABS印刷したいなら◎と言いたいとこだけど持ってないからオススメしきれないので○
Bambu X1C (175000円~)

Bambuコンシューマ向け最強モデル。3Dプリンターの一つの完成形といっていい。
P1Sとの大きな違いはLiderセンサーくらいしかなさそう?
Liderの恩恵は主に
- エラー検出による自動停止
- フィラメント流量の自動調整
- なんか色々いい感じの自動調整
だが、自動停止機能は誤動作して勝手に止まる場合もあり用途によってはオフにすることもありうるし、エラー時にちゃんと止めてくれる可能性は体感3割程度(強度は3段階で調節可能)なのであまり期待しないほうがいい。
フィラメント流量の自動調整は、オフにしても特に目立った問題はなかったのでBambuのフィラメントを使っていればあまり気にしなくていい気がする。
あとはもうなんか色々いい感じに自動調整してくれてるみたいで昔のプリンター使いからすると恐ろしいくらいバキバキに整った規則正しい成形を2年間ほぼノーメンテで毎日使っているがキープしてくれている。
多分すごいがこれが当たり前になってしまって正直もうよくわからない。
なお一見自動で完璧に補正してくれてそうで最強にみえるが、普通にベッドの凹凸や傾きによって端は反りやすかったり色々するし、全部オートなんで微調整はできない。
あくまでプリントが成立する程度に毎回整えてくれるだけなので、工作精度の高い機材で匠が調整した理論値みたいなマシンとは思わないこと。
後から後悔したくなくて予算的に買えるならおすすめ◎
Bambu H2D (345800円~)
大きくなってセンサー類もパワーアップしさらにいろんな工作方法にも対応!それでいてノズル交換はワンタッチ!?買えるなら買え!
ただやりたいこと次第ではプリンター2台とかAMSとか買ったほうがコスパいいぞ。
置き場所あって買えるならおすすめ◎
英語wiki読めるなら買い
ゆうてBambuも3Dプリンターなので、基本的にはDIY精神でできています。
非常によくできたwikiに整然と必要な情報がまとめられていますが、
X1 series Maintenance and How To guides A collections of links about Maintenance tasks and How To gui wiki.bambulab.com
特にP,X系列は上の英語wiki読めるかどうかでだいぶ難易度が変わる。
画像や動画も多いし機械翻訳で問題ないとは思うけど、これ読んでくらっときたら3Dプリンターはまだ早い…NintendoSwitchでも買うんだな、貴様にも家族がいるだろう。
一緒に買ったほうがいいもの
AMS
AMS 自動素材供給システム Bambu Lab AMSは、ツールヘッドと連携し、スムーズなフィードとプリント中のフィラメント自動切り替えを実現するイン jp.store.bambulab.com
Comboモデルの割引率がえぐいので特にX1系列を買うならセットで買うべき。へっきーは多色印刷興味なかったので買わなかったんだけど、AMSを使わないときの背面フィラメントホルダーが邪魔&チープすぎたのと、結局PLAオンリーでもめちゃ安PLAとか公式PLAとか高級PLAとか交換してたらだるくなったので買った。値段以外は後悔していない。
多色印刷以外にも同じフィラメントがセットしてあればプリント中に材料が切れても継続で印刷してくれる機能が便利!
だがフィラメントの種類が違うと機能しない。AMSがあってもフィラメントを交換する必要があるので注意。
まあでも色々楽になるだけなんで多色プリントしたい人とどうしても正面向きでセッティングしたい人以外なくてもいいと思う。
単品で買うとなんかよくわからんオプションの同時購入をすすめられ必要なのか不安になるが、複数台接続するのでなければ追加パーツは必要ない。
フィラメント
A○zonクソ安フィラメントもテスト用に一つあってもいいが、糸引きやら反りやらAMS対応やらトラブルになりがちなので安いときに公式で大量買いしておいたほうがいい。
最近はかなり自然淘汰されたが、古来プリンタートラブルの9割はクソフィラメントによるものとされた。
スプールを使い回せる詰め替えフィラメントがお得!
ホットエンド
3Dプリンタートラブル1位といえばホットエンドのノズル詰まり。
Bambuなら0.4mmノズルでBambuPLAを使い標準設定で使っている限りよっぽどのことがない限り詰まることはないが、常に2個くらいはスペアを持っておきたい。
だいたい0.4mmで事足りるが、フィギュアの顔を見たいとかだと0.2mmが欲しくなる。
ただし印刷時間が3倍くらいになるし、詰まり等のトラブルが増加するので常用には向かない。
逆にラフで量感をみたいとか適当な箱を作りまくりたい時は大きな口径を選ぼう。
A1シリーズなら口径違いを揃えて使い分けるのもありかも。
X1系は交換が面倒&危険すぎてやらなくなる。2台買おう。
バラで買って組み上げる方がエコだが、面倒なので完成品を買おう。
詰まったり壊れた場合一応直せるが、ホットエンドトラブル時は大抵やべーことになってるので全交換がおすすめ。
派手にトラブったパーツは歪んじゃってて中途半端に印刷品質が低下したりするし、結局消耗品なのでなんかおかしいと思ったらまず交換しよう。
ビルドプレート
最近は金色の金属面とさらさらの黒い面のデュアルテクスチャPEIプレートに切り替わっているようだが、X1Cの付属品がランダムとかいうふざけた表記になっており万が一金属プレートではなくなんかすべっとしたシールの貼られたグレーの旧プレートだった場合クソ雑魚なので追加で購入する必要がある。うちは3回プリントしたら壊れた。
PEIプレートの場合は予備を買う必要はないと思うが、Bambu 常温プレート SuperTackは買っておいてもいいかもしれない。
へっきーも最近導入したのでまだレビューしきれないが、接着剤なしでもPEIで剥がれてしまうような造形をしっかりホールドしてくれるのは素晴らしい。
しかし金属になにかを塗布している製品であり、セットアップでノズルが触れる部分がマッハで丸裸になっているのを見るにたいしてひっかき強度はないっぽい上になまじしっかりホールドされるため引き剥がすためにスクレーパーを使うこととなり、耐久性にめちゃくちゃ疑問を持っている。

たぶん不器用な人が使うと3回くらいでコーティングが剥がれるような気がしている。人柱になる気概があり糊を憎むファンなら。
スクレーパー
スクレーパーといえば、Bambuには専用のスクレーパーがあり、製品には刃の部分とネジだけ同梱されていて、プリンター本体のメモリに入っているデータを使ってプリントし自作することになる。
3Dプリンターをかじってきた者ほど自前のスクレーパーを持っているだろうが、なんかよくわからんけどこのスクレーパーじゃないとうまく剥がれない上に高級クソ雑魚ビルドプレートを一瞬で抉ってゴミにしてしまうので絶対にこれを使うこと。
PEIを使うならお世話になることはないので未だに初期付属品から交換していないが、のりやSuperTackを使うつもりならある程度買っておくのもいいだろう。
初期のクソ雑魚プレートはこれを使っても3回くらいで死んだが、色々あってラインナップから消えた。悪は滅んだ。
グリス&円滑剤
公式でも小袋が買えるけど3ヶ月に1回くらいメンテすることになるので、チャリとかにも使えるしでかいの買うのもいいぞ。
円滑剤はまた別なのでググってくれ。
Super Lube(スーパールブ) 多目的グリース/85g(チューブ) 21030 [HTRC3] www.amazon.co.jp
1,675円 (2025年06月24日 00:03時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する
のり
ビルドプレート専用スティックのり Bambu Lab ティックのりは、ビルドプレートとモデルの間に適切な接着性を提供し、ホルムアルデヒドを含みません。互換性 jp.store.bambulab.com
ビルドプレート専用液体接着剤 Bambu Labの液体のりは、3Dプリント用に特別に開発された接着剤です。PLA、ABS、PETGなどの材料を、常温プレ jp.store.bambulab.com
へっきーはのり否定過激派だけど、それでもPEIで20時間とか超えるプリントをするときは形状によっては使う。
液体のりのほうがさらっとしてて使いやすい。めちゃ高いけど。
正直全く使わないのでそこらの糊との違いはよくわからない。
PEIで箱とか接地面積の大きなものをプリントするとき第一層の端から反ってるみたいな時はのり塗るかSuperTack使うしかない。X1Cですらベッドの端々まで安定して均一にプリントできるわけではないのだ…。
その他の疑問
多色プリントってどう?
色分けUIくそだるいしフィラメントの掃除で大量の廃棄poop出るしAMSは買ったけど自分ではやる気しない。
フルカラーフィギアプリントしたらでかいゴミ袋一杯の廃棄でて発狂してる海外ニキの動画は面白いから見たほうがいい。
ていうかフィギア原型やるなら色ごとにパーツ分割するのでAMSなくてもフルカラープリントできるんだよね…。
でもロゴとかワンポイントで上手に使うとめちゃカッコいい。
オンライン関係大丈夫なん?
BambuLabの特徴の一つに、プリンターとスライサーが基本的にインターネット接続前提というのがある。
一応LANやSDカードでデータ入れてオフラインで印刷できたような気がするがもうオフラインでの挙動よく覚えてない。
っていうか1度おかしくなるとマジ戻すのだるいのでもう1回オフラインに戻してチェックする気力がわかない。新しく買ったお友達はオフライン運用のチェックからぜひやってみて記事にしてほしい。
他にもスライサー最新版にしたらBambuのサーバーが落ちてプリンター使えなくなった事件や度々データ収集してきたり、簡単操作で自社のオンラインサービスにデータを上げさせようとする等、冷静に考えるとヤバい。
最近LAN接続での運用にテコ入れが入ったようだがもうネット経由で携帯から進捗確認するのに慣れすぎていまさらローカル運用に戻す気も起きないが、扱うデータ内容によっては慎重になったほうがいいと思う。
動いてるうちはいいんだけど、プリントしたいだけなのに突然ログインし直し要求されてしばらく作業中断させられると割とブチ切れ感ある。これログインし直さなくてもプリントできるの?
3年使ってこんな感じなの正直申し訳ないが、この点においては便利だけど正直あんまり大丈夫ではない。
サポートとかどうなん?
サポートはチケット制で、時間はかかっても確実に対応されるぞ!
へっきーは日本法人できる前に買ってそのまま海外サポートとやり取りしたけど、1日1通文通するみたいな感じで特に問題はなかったし、なんならかなり親切だった!
今は日本ストアあるし日本語サポートもあるのかな?
まあ英語オンリーで海外倉庫経由でやりとりしてた時代より悪くなってることはないやろ!
でも日本企業ではないのでそのあたり不安に感じるお友達はやめといたほうがいい程度には3Dプリンターしてるぞ!
光学レジンプリンターと比べてどう?
光学プリンターとどっち買おうか迷ったらまずFDM方式のBambuがお勧め!
どうせ両方必要になるので安くて安全で簡単な方から買おう!
光学しか持ってないと無駄になるであろうレジン代で余裕で買えるぞ!
よく精度は光学が…みたいな記事あるけど、精度と解像度を混同しているだけで光学は解像度高いけどいろんな要因で歪みまくる上に調整がめちゃむずいので、精度は基本FDM方式より低くなりがちだぞ!
サンプルでなんかごちゃっとしたひげのおっさんとかドラゴンプリントしてたらそういう感じか~と温かい目で見守ろう。
パテ埋めしてやすりがけとかするくらいなら歪みごと削っちゃったほうが早いので光学式使うけど、絶対歪んでほしくない物とか治具とかだとFDMのほうがいいと思う!
印刷速度と加工性が高いけど手間とお金と技術のかかる光学式、
気軽に試せるけど後加工には根気のいるFDMってかんじだね!
その他のプリンターは?
- 苦労は買ってするタイプのあなた!
メルカリで一番安いプリンターを買い3Dプリンターを自作しよう!
何がおきても動じない強い心が手に入るぞ!
- 面倒事は金で解決するタイプのあなた!
保守込で国内企業のプリンターを直接買おう!
久宝金属製作所とかグーテンベルクなら悪いことにはなるまい!
おわりに
今日からの3周年セールに向けて急遽書き殴ったけどみんなの心には何が残りましたか?
お察しの通り上のクソ怪しい謎のリンクはBambu公式アフィリエイトなのでここからBambu公式でお買い物することでへっきーちゃんに泡銭が入るような気がしますが、公式のセールや企画の売上は報酬にならないというアツい契約内容な上によく見たら日本のストアは契約に入ってない気がすごいするのでおそらく1銭も入ることはないでしょう。
お金入ってましたあああああリンクから買ってくれたみんなありがとおおお!!!!それはさておきタイトル未設定ってなんなのBambu。やる気あるのかBambu。まじかBambu。
買って10秒でストッパーついてなくてプレートが地面にめり込んでぶっ壊れたり、いつのまにか温度計が断線してヒーターの温度が無限に上昇し続け煙を吹いたり、サポートに電話したらまずご家庭のどこにでもあるテスターで電圧を測れと言われたり、冬場にヒートガンで炙ったり、オートベッドレベリング搭載(手動)etc…そんなカスプリンターたちを埋葬してきた身からすると本当にBambuはすごい。
生まれて初めて誰かにお勧めしたいと思った、そんなプリンターがBambuLab製品なのです。
もし失敗してもBambuなら売れるから傷は浅いぞ!
それではみなさん良い3Dプリンターライフを!